同一得意先の一部の伝票のみ、請求書を分けて出力する機能はありません。
以下のいずれかの方法で対処してください。
1.随時発行機能で、請求書を印刷する
随時発行の場合、前回請求締日から任意の請求締日までの期間の伝票について、請求書
を発行できます。次のいずれかの方法により、請求書を分けて発行することが可能です。
(1) 一部の伝票について、納品日(取引年月日)を分けて入力する方法
一部の伝票について日付を分けて入力し、請求書を随時発行します。これにより、請求
書を分けて発行できます(※1)。
例)前回の請求締日:10月31日
伝票Aの納品日:11月1日
伝票Bの納品日:11月2日
伝票Cの納品日:11月10日
請求締日を11月1日で随時発行すると、伝票Aのみの請求書を作成できます。
その後、11月30日で締日発行すると、伝票Bと伝票Cの請求書を作成できます。
(2) 一部の伝票について、請求日を個別指定する方法
①SXでは、伝票の請求日に基づき、請求書の集計対象を判定しています。伝票の請求日
の初期値は「約定通り」となっており、得意先マスターの約定の設定に基づき、請求日
がセットされます。
②一部の伝票について、伝票入力時に請求日を個別指定し、請求書を随時発行します。
これにより、請求書を分けて発行できます(※1)(※2)。
例)前回の請求締日:10月31日
伝票Aの請求日:11月20日
伝票Bの請求日:11月10日
伝票Cの請求日:11月20日
請求締日を11月10日で随時発行すると、伝票Bのみの請求書を作成できます。
その後、11月30日で締日発行すると、伝票Aと伝票Cの請求書を作成できます。
※1 随時発行の手順については、次のQ&Aをご確認ください。
「請求締日と異なる日付で請求書を発行する方法」
※2 請求日は、次の方法で変更できます。
1)伝票入力時に、画面上部の[請求日変更]ボタンをクリックします。
2)請求日・入金予定日の変更画面で「請求日」を任意の日付(例えば、随時発行する際
の請求締日など)に変更し、[OK]ボタンをクリックします。この際、「入金予定日」
は変更した「請求日」にあわせて変更する必要があります。
3)なお、「請求日」を3か月以上先の日付で登録すると、請求書の発行時には当伝票を
直接訂正できなくなりますので、ご注意ください。
2.「納品書」を「請求書」として代用する
「納品書」のタイトルを「請求書」に変更することで、伝票単位で「請求書」を発行
することが可能です。「納品書」のタイトルは、「売上・請求」タブ-「32 納品書様式
設定」メニューの「鑑部」タブで変更できます。当設定は、印刷フォームごとに設定可能
です。特定の得意先のみ「納品書」を「請求書」として利用する場合は、印刷フォームの
カスタマイズ機能で専用の印刷フォームを作成することをお勧めします。印刷フォームの
カスタマイズ機能の詳細については、専用のマニュアルをご確認ください。マニュアルは
SXで確認いただけます。
メニューバーの[ヘルプ(H)]-[マニュアル(M)]から「印刷フォームのカスタマイズマニュアル」
3.別得意先を登録し、請求書を発行する
同一請求先について、得意先を2件登録します(例えば、「TKC①」「TKC②」と
登録します)。通常の伝票は「TKC①」で入力し、請求書を分けたい伝票については、
「TKC②」で入力します。これにより、「TKC①」と「TKC②」で請求書を分けて
発行できます。ただし、この場合は、「TKC①」と「TKC②」で売掛金も別々に管理
することになりますので、ご注意ください。