年度更新とデータの作成の違いは、以下の3点です。
事業年度を1期進めて翌年度のデータを作成する場合は年度更新を行い、そうでない
場合(=同一年度のデータを作成する場合)はデータの作成を行います。
1.作成するデータの事業年度の違い
年度更新では、事業年度を1期(=通常は12ヶ月)進めて、翌年度のデータを
作成します。
一方、データの作成では、同一事業年度の異なるデータを作成します。
2.複写元から引き継がれるデータの違い
年度更新では、複写元の前期のデータから、グループマスターや法人や電子申告の
基本情報などの基本情報はそのまま引き継がれて、利益積立金額、資本金等、及び欠損金
などの翌期繰越金額は、翌年度の前期繰越金額として引き継ぎます。
一方、データの作成では、複写元のデータの入力値を、複写先のデータにそのまま
引き継ぎます。
3.複写元のデータにおける計算処理の必要性
年度更新では、複写元の前期データの翌期繰越金額を複写先の翌年度データに引き
継ぐため、複写元では計算処理(本計算)を完了している必要(※1)があります。
一方、データの作成では、複写元のデータの入力値を複写先にそのまま引き継ぐため、
複写元で計算処理が行われているかどうかは関係ありません。
※1 翌期繰越金額は計算値のため、計算処理を行うことで別表に金額がセット
されます。
年度更新の複写元のデータで、本計算等の計算処理が未了の場合でも、年度
更新の処理を行うことは可能ですが、その場合はグループマスター等の基本情報
はそのまま引き継がれますが、翌期繰越金額は引き継がれなかったり、正しい金額
が引き継がれない可能性があるためご注意ください。
なお、年度更新でもデータの作成でも、複写処理の際に複写先のシステム年度を指定する
必要がありますが、年度を同一年度で指定する場合と、翌年度で指定する場合のそれぞれ
2通りの指定方法があるためご注意ください。
具体例と処理イメージは、
こちらをご参照ください。