当該エラーは、財務諸表の電子申告データの作成に失敗したメッセージです。
勘定科目を大量に使用しているBSやPLを電子申告データに変換する際に、財務諸表の
電子申告データの上限容量(1MB程度)をオーバーすることで発生します。
当該エラーの対処方法(※)と原因は以下となります。
※ 当該エラーがよく発生する国税庁指定CSV(Ver3.0 勘定科目コード有)を使用して
説明します。
【対処方法】
未使用の勘定科目の行を削除し、再度、当該CSVを読込み直してください。
※e-TaxHPの
こちらの「ロ 標準フォームを使用し作成する方法(Excel2013を
利用した場合)」のNo7の「操作要領等」列の①に、「未使用項目(緑色枠内
(AからD列目)」を削除する旨の記載があります。
【原因】
国税庁指定CSV(Ver3.0 勘定科目コード有)の作成元の標準フォームは、各業種
に応じた勘定科目が一覧で並んでいる為、そのまま使用すると不要な勘定科目の行
が多数含まれてしまいます。
※例えば、一般商工業のBSは600程度、PLは800程度の勘定科目が用意
されています。
未使用の不要な勘定科目が含まれた国税庁指定CSVを作成しても、テキスト
ファイルのため数十KB程度の小さな容量ですが、当該CSVを電子申告データ
(XBRL)に変換すると、ファイルサイズが大きくなります。
電子申告データに変換後のファイルサイズ(XBRL)が、財務諸表ごとに1MB
を超える場合、国税e-Tax仕様のファイルサイズの上限値を超えてしまい、電子申告
変換時(※1)に当該エラーとなり、電子申告データが作成されません。
※1 メニュー801で読み込ませる際はエラーになりませんが、当メニュー
を閉じるタイミングで電子申告データへの変換(※2)が行われます。
※2 実際に電子申告データに変換するまでは、財務諸表ごとに1MBを超える
かどうかは分かりません。
目安としては、勘定科目が多いBSやPLで、それぞれ使用科目数が300程度
に納まるようにしてください。使用科目数が300程度であれば、電子申告データ
に変換しても、1MBを超えることはありません。
【ご参考】
当該エラーの他の発生原因を、以下の通り改善(※)しています。
※ e-TAX連結納税の令和2年度[2020年11月版]以降は、以下が原因で当該エラーが
発生することはありません。また、e-TAXグループ通算は、e-TAX連結納税の資産
(プログラム)を引き継いで作成しているため、e-TAXグループ通算でも以下が原因で
当該エラーが発生することはありません。
1.勘定科目名が全角空白「 」のみの場合
※e-TAX連結納税の令和2年度版[2020年07月版](初版)以降は発生しません。
(ご参考)それ以前の版数でエラーが発生した場合は、以下の対象方法となります。
全角空白を削除します。
※ 貴社独自レイアウトCSVの作成元のExcel等で、全角空白を検索し、
全角空白のみのセルを探して削除します。
2.ローマ数字(「Ⅰ」など)のみのセルがある場合
※e-TAX連結納税の令和2年度版[2020年11月版]以降は発生しません。
(ご参考)それ以前の版数でエラーが発生した場合は、以下の対象方法となります。
ローマ数字のみのセルを削除します。
3.金額に小数点が入力されている場合
※e-TAX連結納税の令和2年度版[2020年11月版]以降は発生しません。
(ご参考)それ以前の版数でエラーが発生した場合は、以下の対象方法となります。
小数点以下の金額と小数点を削除します。
※ 金額に「\」などの文字が含まれていても読み込めます。
