e-TAXグループ通算(申告書作成)
Q&Aコーナー
  整理番号:0101637
更 新 日:2024/11/07
テーマ インストール起動等
質問
 ※エラーの対処方法の中で使用するオンラインQ&Aです。

 仮想環境(※1)でシステムを利用しようとしています。
 SQL Serverのインストールはエラーなく正常に完了したのですが、システム起動時に
SQL Serverの接続エラーが発生(※2)します。
 どうしたらよいでしょうか?
 ※1 仮想環境のご利用については、後述の「【ご注意】仮想環境でのTKCシステム
    の利用可否」を参照して下さい。
 ※2 他のケースとして、SQL Serverのインストールはエラーなく正常に終了したが、
    環境設定ツール(※3)のSQL Serverの登録ボタンの左の文言が【未登録】のままで
    【登録済】にならない場合もあります。
 ※3 ISOイメージファイル(DVD)からインストールしている場合は、システムの
    インストーラー(eCTSetup.exe)の画面です。

 (エラーの例1:システムの起動時)
 ------------------------------------------------------------------------------
 エラー
 × SQL Serverのインストールに失敗しました。
             [OK]
                 [eConsoliTax]エラーコード:-2061893608
 ------------------------------------------------------------------------------
 
                        参考資料1
 (エラーの例2:イベントログやSQL Serverのインストールログ(Summay)(※))の一部抜粋
 ------------------------------------------------------------------------------
  エラー 0x80090331、状態コード 0x1 で、TDSSNIClient の初期化に失敗しました。
  SQL Server は FRunCM スレッドを起動できませんでした。
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 ※SQL Serverのインストールログ(Summay.txt)が作成されるフォルダ
  [SQL Server 2022]の場合
  C:\Program Files (x86)\Microsoft SQL Server\160\Setup Bootstrap\Log
  ※[SQL Server 2014]の場合:160を120に読み替えてください。
  ※[SQL Server 2008 R2]の場合:160を100に読み替えてください。
  
【ご注意】仮想環境でのTKCシステムの利用可否
  仮想環境でのTKCシステムのご利用は、動作保証対象外となります。
  仮想環境でTKCシステムをご利用いただくことはお勧めできませんが、ご利用される
 場合は、お客様の環境でTKCシステムをご利用いただけるかご確認いただいたうえで、
 自己責任でのご利用になりますこと予めご了承ください。
  また、仮想環境に起因するシステムに関するエラーにつきましては、ヘルプデスク
 では対応ができかねますことご理解賜りたくお願い申し上げます。
回答
 ご利用のPCのOSでTLS1.0(1.1)プロトコルが、ローカルセキュリティポリシーや
グループポリシーで無効にされており、TLS1.2以上(※1)しか有効にされていない場合に、
当該エラーが発生する場合があります。(※2)
 ※1 Webブラウザ等が使用するインターネットオプションのTLSの設定ではなく、
    OSのレジストリ設定です。
 ※2 当該エラーは実機のPCで発生することはほとんどなく、仮想環境をご利用の
    場合に発生することが多いです。

 TLS1.0(1.1)のレジストリを書き込むことでエラーが解消できる場合がありますが、
当該対処はレジストリの書き込みを行うため、事前に貴社のシステム管理者の方に当該対処
を行ってよいかどうかご確認をお願いいたします。

 なお、当該処理で書き込みを行うレジストリは、後述の「【ご参考】書き込みを行うTLS1.0(1.1)のレジストリの内容」を参照してください。

 対処方法は以下となります。

1.管理者権限のあるユーザーアカウントでのPC(OS)へのログイン
  Windowsの管理者(Administrator)権限のあるユーザーアカウントでPCにログイン
 してください。
  ※管理者権限のご利用は、貴社のシステム管理者の方にご相談ください。
  【ご参考】Windowsの管理者(Administrator)権限が必要な処理と管理者権限の確認方法

2.レジストリファイルの取得
(1) こちらの「TLS1.0有効化.zip」をご利用のPC上の任意の場所(※)に保存してください。
  ※ご利用のPC上であれば、デスクトップなど任意の場所でOKです。
   ただし、ご利用のPC以外の他のPC上の共有フォルダやファイルサーバー上など
   には保存しないでください。
(2) 上記1で保存したzipファイルを右クリックし、「すべて展開」より展開(解凍)します。
  ※7-Zipなどの普段ご利用の圧縮・解凍ソフトがあれば、そちらをご利用いただいても
   OKです。

3.レジストリのバックアップ
  念のため、レジストリのバックアップを取得します。
(1) 「Windowsキー + R」で[ファイル名を指定して実行]画面を表示します。
(2) [名前]欄に「regedit」と入力し、[OK]ボタンをクリックします。
  ※ユーザーアカウント制御の画面は[はい]ボタンをクリックし、続行してください。
(3) 以下のキー「Protocols」を右クリックし、[エクスポート]をクリックします。
  HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders\SCHANNEL
  \Protocols
(4) 適当な名前(例えば「TLS1.0適用前.reg」など)をつけて、上記3.(3)のレジストリを
 エクスポートします。
  
                        参考資料3

4.レジストリの登録
(1) 上記2で解凍した「TLS1.0有効化」フォルダ内の「TLS1.0有効化.reg」をダブル
 クリックします。
(2) ユーザーアカウント制御の画面は[はい]ボタンをクリックして続行してください。
(3) レジストリを登録すると値の変更や削除、コンポーネントが正常に動作しなくなる
 ことがある等の注意メッセージは、[はい]ボタンで続行します。
(4) レジストリが正常に追加されたメッセージは[OK]ボタンをクリックします。
(5) PC(OS)を再起動します。

5.システム起動の確認
  システムが起動できるかどうか確認してください。
  システムが起動できる場合は、以下のファイルやフォルダは不要なため削除して
 ください。
  ① 上記2で取得したzipファイル(TLS1.0有効化.zip)
  ② 上記2で展開(解凍)したフォルダ(TLS1.0有効化)
  ③ 上記3でエクスポートしたレジストリのバックアップファイル(xxx.reg)
    ※「xxx」は、上記3で設定したファイル名です。

  また、TLS1.0のレジストリを登録しても変わらずエラーとなる場合は、こちら
 「TLS1.1有効化.zip」を取得いただき、管理者権限のある上記1のユーザーアカウントで
 上記4のレジストリの登録と、上記5のシステム起動の確認を行ってください。

  なお、それでもエラーが解消いただけない場合は、以下のオンラインQ&Aをご参照
 いただき、エラーの調査に必要な情報をヘルプデスクまでご送付ください。
  【ご参考】エラーが解消できない場合にヘルプデスクへお送りいただく調査用の情報

【ご参考】書き込みを行うTLS1.0(1.1)のレジストリの内容
 Ⅰ TLS 1.0 有効化.reg
   以下のレジストリの追加(修正)を行っています。
 1.キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders
      \SCHANNEL\Protocols\TLS 1.0\Client
 (1) 値の名前   :DisabledByDefault
   値の種類   :DWORD値(32bit)
   設定するデータ:0
 (2) 値の名前 :Enabled
   値の種類   :DWORD値(32bit)
   設定するデータ:1

 2.キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders
      \SCHANNEL\Protocols\TLS 1.0\Server
 (1) 値の名前   :DisabledByDefault
   値の種類   :DWORD値(32bit)
   設定するデータ:0
 (2) 値の名前   :Enabled
   値の種類   :DWORD値(32bit)
   設定するデータ:1

 Ⅱ TLS 1.1 有効化.reg
   以下のレジストリの追加(修正)を行っています。
 1.キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders
      \SCHANNEL\Protocols\TLS 1.1\Client
 (1) 値の名前   :DisabledByDefault
   値の種類   :DWORD値(32bit)
   設定するデータ:0
 (2) 値の名前 :Enabled
   値の種類   :DWORD値(32bit)
   設定するデータ:1

 2.キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders
      \SCHANNEL\Protocols\TLS 1.1\Server
 (1) 値の名前   :DisabledByDefault
   値の種類   :DWORD値(32bit)
   設定するデータ:0
 (2) 値の名前   :Enabled
   値の種類   :DWORD値(32bit)
   設定するデータ:1
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