ご利用のPCのOSでTLS1.0(1.1)プロトコルが、ローカルセキュリティポリシーや
グループポリシーで無効にされており、TLS1.2以上(※1)しか有効にされていない場合に、
当該エラーが発生する場合があります。(※2)
※1 Webブラウザ等が使用するインターネットオプションのTLSの設定ではなく、
OSのレジストリ設定です。
※2 当該エラーは実機のPCで発生することはほとんどなく、仮想環境をご利用の
場合に発生することが多いです。
TLS1.0(1.1)のレジストリを書き込むことでエラーが解消できる場合がありますが、
当該対処はレジストリの書き込みを行うため、事前に貴社のシステム管理者の方に当該対処
を行ってよいかどうかご確認をお願いいたします。
なお、当該処理で書き込みを行うレジストリは、後述の「【ご参考】書き込みを行うTLS1.0(1.1)のレジストリの内容」を参照してください。
対処方法は以下となります。
1.管理者権限のあるユーザーアカウントでのPC(OS)へのログイン
Windowsの管理者(Administrator)権限のあるユーザーアカウントでPCにログイン
してください。
※管理者権限のご利用は、貴社のシステム管理者の方にご相談ください。
【ご参考】
Windowsの管理者(Administrator)権限が必要な処理と管理者権限の確認方法
2.レジストリファイルの取得
(1)
こちらの「TLS1.0有効化.zip」をご利用のPC上の任意の場所(※)に保存してください。
※ご利用のPC上であれば、デスクトップなど任意の場所でOKです。
ただし、ご利用のPC以外の他のPC上の共有フォルダやファイルサーバー上など
には保存しないでください。
(2) 上記1で保存したzipファイルを右クリックし、「すべて展開」より展開(解凍)します。
※7-Zipなどの普段ご利用の圧縮・解凍ソフトがあれば、そちらをご利用いただいても
OKです。
3.レジストリのバックアップ
念のため、レジストリのバックアップを取得します。
(1) 「Windowsキー + R」で[ファイル名を指定して実行]画面を表示します。
(2) [名前]欄に「regedit」と入力し、[OK]ボタンをクリックします。
※ユーザーアカウント制御の画面は[はい]ボタンをクリックし、続行してください。
(3) 以下のキー「Protocols」を右クリックし、[エクスポート]をクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders\SCHANNEL
\Protocols
(4) 適当な名前(例えば「TLS1.0適用前.reg」など)をつけて、上記3.(3)のレジストリを
エクスポートします。
4.レジストリの登録
(1) 上記2で解凍した「TLS1.0有効化」フォルダ内の「TLS1.0有効化.reg」をダブル
クリックします。
(2) ユーザーアカウント制御の画面は[はい]ボタンをクリックして続行してください。
(3) レジストリを登録すると値の変更や削除、コンポーネントが正常に動作しなくなる
ことがある等の注意メッセージは、[はい]ボタンで続行します。
(4) レジストリが正常に追加されたメッセージは[OK]ボタンをクリックします。
(5) PC(OS)を再起動します。
5.システム起動の確認
システムが起動できるかどうか確認してください。
システムが起動できる場合は、以下のファイルやフォルダは不要なため削除して
ください。
① 上記2で取得したzipファイル(TLS1.0有効化.zip)
② 上記2で展開(解凍)したフォルダ(TLS1.0有効化)
③ 上記3でエクスポートしたレジストリのバックアップファイル(xxx.reg)
※「xxx」は、上記3で設定したファイル名です。
また、TLS1.0のレジストリを登録しても変わらずエラーとなる場合は、
こちらの
「TLS1.1有効化.zip」を取得いただき、管理者権限のある上記1のユーザーアカウントで
上記4のレジストリの登録と、上記5のシステム起動の確認を行ってください。
なお、それでもエラーが解消いただけない場合は、以下のオンラインQ&Aをご参照
いただき、エラーの調査に必要な情報をヘルプデスクまでご送付ください。
【ご参考】
エラーが解消できない場合にヘルプデスクへお送りいただく調査用の情報
【ご参考】書き込みを行うTLS1.0(1.1)のレジストリの内容
Ⅰ TLS 1.0 有効化.reg
以下のレジストリの追加(修正)を行っています。
1.キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders
\SCHANNEL\Protocols\TLS 1.0\Client
(1) 値の名前 :DisabledByDefault
値の種類 :DWORD値(32bit)
設定するデータ:0
(2) 値の名前 :Enabled
値の種類 :DWORD値(32bit)
設定するデータ:1
2.キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders
\SCHANNEL\Protocols\TLS 1.0\Server
(1) 値の名前 :DisabledByDefault
値の種類 :DWORD値(32bit)
設定するデータ:0
(2) 値の名前 :Enabled
値の種類 :DWORD値(32bit)
設定するデータ:1
Ⅱ TLS 1.1 有効化.reg
以下のレジストリの追加(修正)を行っています。
1.キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders
\SCHANNEL\Protocols\TLS 1.1\Client
(1) 値の名前 :DisabledByDefault
値の種類 :DWORD値(32bit)
設定するデータ:0
(2) 値の名前 :Enabled
値の種類 :DWORD値(32bit)
設定するデータ:1
2.キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders
\SCHANNEL\Protocols\TLS 1.1\Server
(1) 値の名前 :DisabledByDefault
値の種類 :DWORD値(32bit)
設定するデータ:0
(2) 値の名前 :Enabled
値の種類 :DWORD値(32bit)
設定するデータ:1