データの作成は、複写元のデータの入力値が、そのまま複写先のデータに引き継がれます。
入力値は引き継がれますが計算値は引き継がれず、また、処理ステータスはクリアされる
ので、複写先のデータで申告書等を確認するためには、マスターの確定、WSの確定、及び
全体計算が必要になります。
なお、データの作成は、原則的に複写元のデータがそのまま複写先に引き継がれることや、
複写項目が膨大な数に及ぶことから、前期繰越金額の再複写のように、マニュアルに複写項目
の一覧は掲載しておりませんのでご了承ください。
1.データの作成で引き継がれるデータ
(1) 複写元の入力値
① グループマスター(プロセス1)
② 前期繰越金額等や適格合併等の引継額(プロセス3)
③ 法人税ワーキングシート(プロセス4)(※1)(※2)
④ 地方税ワーキングシート(プロセス5)(※1)(※2)
※1 複写先が修正申告の場合、修正申告特有のWSや項目にデータがセットされます。
1)メニュー402の[当初申告額の確認(入力)]WSや、同メニューの[1・3:法人
税額の計算基礎(必須)]WSの[修正申告]タブなど

2)メニュー502の[20号:市町村民税の税額計算基礎]WSや[6号・6号4の3:
都道府県民税の税額計算基礎]WSの法人税割の[既に納付確定した法人税割額]
欄、[うち、中間分(修正申告時)]欄など

※2 中間申告(仮決算)や予定申告のデータを複写元にしてデータの作成を行うと、
複写先に中間(予定)納税額が引き継がれます。
(別表5(2)の[当期中間分]-[当期発生額]欄や、第6(20)号様式の[既に納付
確定した〇〇割額]欄)

⑤ 法人税の申告書添付書類(プロセス8)(※3)
⑥ 電子申告の基本情報等(プロセス2)(※3)
※3 財務諸表や勘定科目内訳明細書の読込みレイアウトや読込結果は、そのまま
複写先のデータに引き継がれます。そのため、中間申告(仮決算)で財務諸表等
の読込を行なった場合、当該読込結果が確定申告のデータまで引き継がれて
いくため、確定決算の財務諸表等を、確定申告時には読込直しが必要になること
にご注意ください。
⑦ 電子申告の提出先情報や第三者作成書類名等(プロセス9)
⑧ 延滞金の計算基礎や納付書の口座情報等(プロセス10)
2.データの作成で引き継がれないデータ
(1) 計算値
① 法人税や地方税の申告書等の計算項目の値(プロセス4、5、7)(※4)
② 納付書の金額や延滞金(プロセス10)(※4)
※4 データの作成では、複写元と複写先の計算処理期間が異なる可能性がある
ことや、複写先で入力内容の変更が行われる可能性があることから、計算結果
の値は引き継がれません。
別表の印刷や納付書の印刷を行うためには、複写先のデータで計算処理を行う
必要があることにご留意ください。
(2) 処理ステータス
データの作成直後は、グループマスターの入力完了が解除された状態となります。
複写先のデータで申告書等の印刷を行う場合は、以下の処理が必要です。
① グループマスターの確定処理([マスター登録完了(確定)]ボタン)
② すべての通算法人の法人税ワーキングシート・地方税ワーキングシートの確定処理
([各法人の処理状況の確認]ボタン)
③ 全体計算(本計算)(メニュー701)