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Q&Aコーナー
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整理番号:0108191
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更 新 日:2024/10/16
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テーマ
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操作方法
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質問
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これまで、消費税転嫁方式を「外税/納品時(又は「内税」)」としていました。 インボイス制度の開始に伴って、請求書を売上インボイスとするため、消費税転嫁方式 を「外税/請求時」に変更しました。取引内容は同じですが、「外税/納品時(又は「内税」)」 と「外税/請求時」で消費税額に差異があります。原因と対処方法を教えてください。
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回答
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1.原因 (1) 請求種別が締日請求で請求書を売上インボイスとする場合は、消費税転嫁方式を「外税 /請求時」とする必要があります。「外税/請求時」の得意先については、請求書の発行時 に請求書単位で消費税額を自動計算しています。 ①集計対象に含まれる売上伝票の税抜き金額の合計を計算します。この際、「内税」 の売上伝票や「外税/納品時」又は「外税/請求時」の売上伝票に含まれる 「税込み単価固定で取引する商品」については、税込み金額から税抜き金額を計算し、 当該金額を集計します。 ②上記①に税率を乗じて、消費税額を計算します。 ※インボイス制度の導入に伴い、消費税等の端数処理は一の適格請求書につき、税率ごとに 1回行うこととされています。このため、請求書の発行時に「内税」の売上伝票を一旦税 抜き化したうえで消費税額を再計算しています。 (2) 一方、納品書を売上インボイスする場合は、消費税転嫁方式を「外税/納品時」又は 「内税」とする必要があります。この場合は、各売上伝票の消費税額の合計が請求書の消 費税額となります。 (3) このように消費税転嫁方式により消費税額の計算方法が異なるため、消費税額に差異 が生じる可能性があります。
2.対処方法 次のいずれかの方法をご検討ください。 (1) 消費税端数処理を変更する 「切り捨て」「切り上げ」を切り替えることで、差額を調整できる可能性があります。 具体的な手順は次のとおりです。 ①「設定」-「マスター情報」-「取引先」メニューを選択します。取引先一覧画面で 対象の該当請求先をダブルクリックします。 ②「販売管理」-「消費税等の端数処理」を「個別に設定」として、 1)請求書の消費税額が多い場合 「円未満切り捨て」に変更します。 2)請求書の消費税額が少ない場合 「円未満切り上げ」に変更します。 ③「販売管理」-「請求」-「請求書の事前確認」メニュー等で、請求書を確認します。 ※差額が大きい場合、消費税端数処理を変更しても調整できない虞があります。 この場合は、下記(2)に記載のとおり、売上インボイスを納品書に変更することをご検討 ください。
(2) 売上インボイスを納品書に変更する 売上インボイスを納品書に変更することで、「外税/納品時」又は「内税」を 選択できるようになります。これにより、請求書の消費税額はこれまでと同様の方法で 計算されるようになります。 ※請求書の集計対象に「外税/請求時」の売上伝票が含まれる場合、請求書の発行 時に消費税額が再計算されます。この場合は、当該売上伝票を訂正し、伝票にある「イン ボイス」を「納品書」に変更する必要があります。
(3) 請求種別を都度請求に変更する 請求種別を都度請求に変更することで、「外税/納品時」又は「内税」を選択できるよ うになります。これにより、請求書の消費税額はこれまでと同様の方法で計算されるよ うになります。
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