あんしん給与年末調整
Q&Aコーナー
  整理番号:0114573
更 新 日:2025/09/16
テーマ 帳表印刷
質問
年の中途で主たる給与の支払者が当社からA社に入れ替わった社員がいます。
当社では年末調整の対象外となりますが、当該社員から、甲欄と乙欄それぞれの源泉徴収票
がほしいと申し出がありました。
一人の社員で甲欄と乙欄それぞれの実績を集計した源泉徴収票を分けて出力することは可能
ですか?
回答
源泉徴収票を分けて出力することはできません。
年の中途で税表区分が変わった場合、社員情報で税表区分を変更します。
源泉徴収票は、社員情報で設定されている最終的な税表区分で1年間の実績を集計し出力さ
れます。
そのため、甲欄と乙欄に分けて源泉徴収票を印刷することはできません。
それぞれ手書きで作成をお願いします。

なお、乙欄の社員は年末調整対象外のため、システムで年調計算を実施すると甲欄の実績も
含めた1年間の合計金額で年調未済の源泉徴収票が出力されます。

 参考:国税庁HP(主たる給与の支払者が交代した場合の記載方法)
 https://www.nta.go.jp/law/shitsugi/hotei/7/11.htm

(補足)
  応用的な方法ですが、システムでそれぞれの源泉徴収票を出力する場合は以下の対応と
 なります。
 1.甲欄のみの源泉徴収票の出力方法
 (1) 同一社員の社員情報を新規登録する。
 (2) 「会社・社員」タブ-「過去給与データの入力」※で甲欄としての実績を登録する。
 (3) 退職処理を行い、今回の給与を「支給なし」として処理する。
 (4) 退職者の源泉徴収票を印刷する。
 (5) 年末調整時は、(1)で登録した社員について年調対象区分を「年調の対象外」として
   年末調整を行う。
 2.乙欄のみの源泉徴収票の出力方法
   甲欄の実績を相殺して0とし、乙欄の実績のみになるように修正します。
 (1)「会社・社員」タブ-「過去給与データの入力」※で支給日を登録して、甲欄の実績が
   0になるよう同額をマイナスで入力する。
 (2) 年調対象外で年末調整計算を行い、源泉徴収票を出力する。
 
※「過去給与データの入力」メニューでの操作についてはこちらを参照してください。

 なお、上記手順で処理をした場合、源泉徴収票合計表や給与支払報告書は2名分提出され
 ます。注意点については以下のとおりです。
 ①国税
  同一人物の源泉徴収票を2枚(甲及び乙)作成することとなります。
  そのため、法定調書合計表の「1 給与所得の源泉徴収票合計表」の人員が2人と
  カウントされます。
  ※どちらも税務署提出要否が「○」の場合、源泉徴収票の摘要欄に記載があるため、
   税務署側で判断ができるが、詳細については税務署にお問合せをお願いします。
 ②地方税
  給与支払報告書を提出する際に、上記の①と同様、同一社員を甲欄と乙欄で登録するた
  め、給与支払報告書が2枚提出されます。
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