勤怠に入力された所定労働時間(日数)から1時間あたりの単価を算出し、時間外手当掛率
と時間外手当時間を乗じて計算した金額が「時間外手当」として計算されます。
設定方法と給与計算時の入力方法は以下のとおりです。
1.設定方法
(1) 時間入力方法
「会社情報」タブ-「1 基本情報」-「時間外・回数」タブで、「時間入力方法」を
60進法か10進法で設定します。
(2) 基準内賃金区分
「会社情報」タブの「9 給与体系情報」で、給与体系ごとに支給項目の「基準内賃金
区分」を設定します。
支給項目のうち、基準内賃金区分が「基準内」である項目の金額合計が時間外手当の
計算基礎となります。
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給与の支給項目で「基準内賃金」区分の「基準内」、「基準外」とする手当の内容
(3) 時間外手当掛率と参照先
①「社員情報」タブの「1 社員情報確認・修正」の「支給額等」タブで、時間外手当掛率
の参照先を設定します。

②参照先ごとの時間外手当掛率の設定方法は
時間外手当の掛率の設定方法をご確認ください。
(4) 端数処理
時間外手当は、属性が日給、時給、それ以外の3つを別々に計算して端数処理します。
端数処理方法の設定については、以下で設定します。
①「会社情報」タブ-「9 給与体系情報」をクリックします。
②給与体系を選択し、「端数処理」タブを選択します。
③「時間外手当単価」、「時間外手当」の設定をご確認ください。
※1時間あたりの単価に割増率を乗じた金額については端数処理の設定は不可です。
2.勤怠の入力方法
(1) 時間外手当時間
各割増率ごとの時間数を入力します。
※1.(1)の設定に基づき、60進法又は10進法で正しく入力しているかどうかを
確認してください。
(2) 所定労働時間(日数)
ひと月あたりの所定労働時間(日数)を入力します。
※時給以外の場合、時間外手当を自動計算するためには所定労働時間(日数)の入力が
必要です。
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エラー:所定労働日数・時間が未入力のため、時間外手当が計算できませんでした。
(補足:時間外手当の計算式)
計算式は
時間外手当の計算式をご確認ください。
なお、時間外手当欄の[詳細確認]ボタンから、計算内容および計算式が確認できます。
計算内容を確認し、手計算と相違となる点を確認してください。
時間入力方法が60進法である場合、システムでは10進法に換算し直して計算して
います。換算後の計算過程におけるシステムの小数点以下の桁数は、手計算(電卓)時
の小数点以下の桁数と必ずしも一致しないため、差異が生じる可能性があります。
※なお、時間外手当の金額は支給・控除データの入力画面で実額入力できます。この場合、
自動計算結果よりも、実額入力した金額が優先されます。