SX2
Q&Aコーナー
  整理番号:0104682
更 新 日:2024/04/04
テーマ 操作方法
質問  [2023年06月版]に更新したところ、「常に内税で取引する」商品(以下、「内税固定
商品」)の「消費税等」が変更されました。また、内税固定商品の「消費税等」を入力
できなくなりました。原因を教えてください。
回答 1.内税固定商品の「消費税等」について
(1) これまで内税固定商品では、商品マスターの「消費税等」に基づき明細単位で消費税
 額を計算していました。
  しかしながら、インボイス制度では「一の適格請求書につき、税率ごとに1回の端数
 処理」を行う必要があります。
  このため、納品日が令和5年10月1日以降の売上伝票を税抜き金額で入力した場合
 (消費税転嫁方式が「外税/納品時」または「外税/請求時」)は、内税固定商品の取引
 金額(税込み)を一旦税抜き化し、他の商品の税抜き金額と合計したうえで消費税額を
 計算するようシステムを改訂しました。

(2) これに伴い、内税固定商品について、正しい消費税額を計算できるようにするため、
 次の点を改訂しました。
 ①「基本情報」タブ-「商品の確認・登録・削除」メニューで内税固定商品の「消費税
  等」の入力を不可としました。
 ②「基本情報」タブ-「商品の確認・登録・削除」メニューの内税固定商品の「消費税
  等」は、税込み金額から自動計算するようにしました。

(3) また、これまで内税固定商品では、商品マスターの「消費税等」を登録するにあたり、
 「商品単価入力時の消費税等の計算方法」の設定により、消費税等の「小数なし」「小
 数あり」を選択することができました。
  しかしながら、内税固定商品の「消費税等」の計算方法の変更により、商品マスター
 の「消費税等」を利用することがなくなりました。
  このため、「商品単価入力時の消費税等の計算方法」の設定を廃止しました。今後は、
 「基本情報」タブ-「商品の確認・登録・削除」メニューの「単価情報」タブの「売上
 単価」の設定に基づき、「小数なし」「小数あり」で「消費税等」を計算します。

(4) 上記の内容を踏まえ、[2023年06月版]へのレベルアップ時に、内税固定商品の「消費
 税等」を税込み金額に基づき再計算しています。
  このため、[2022年11月版A]以前の版数で内税固定商品の「消費税等」を直接入力し
 ている場合は、消費税等が変更された可能性があります。

2.内税固定商品に関する注意事項について
(1) 売上伝票等における内税固定商品の「消費税等」の計算
  取引年月日(納品日)が令和5年9月30日以前の場合、これまでのSXと同様、
 明細単位で消費税額を計算します。
  ただし、上記1.に記載のとおり、内税固定商品の「消費税等」の変更に伴い、
 これまでと「消費税等」の合計額が異なる可能性があります。

(2) 粗利益額の計算について
  取引年月日(納品日)が令和5年9月30日以前の場合、これまでのSXと同様、
 取引金額(税込み)から明細単位で計算した「消費税等」を差し引いた金額を税抜き
 金額として粗利益額を計算します。
  ただし、上記1.に記載のとおり、内税固定商品の「消費税等」の変更に伴い、
 これまでと計算結果が異なる可能性があります。

(3) 商品マスターの切り出し、読み込みについて
  「内税本体価格」「内税消費税」を切り出し、読み込みの対象から除外しました
 (切り出しの場合、「内税本体価格」「内税消費税」は空欄で切り出されます)。
  そのため、内税固定商品の売上単価を変更する場合は「税込み単価」欄に入力して
 ください。

(4) 消費税転嫁方式が「外税/納品時」の場合における内税固定商品の入力について
  消費税転嫁方式が「外税/納品時」の場合、各税率の商品明細が「常に内税で取引
 する」商品のみの伝票は作成できません(取引金額(税込み)を一旦税抜き化して
 消費税額を計算することにより、当該計算結果と取引金額(税込み)が一致しない
 可能性があるため)。
  該当する場合は、消費税転嫁方式を「内税」に変更してください。
 ※見積書の作成、定期請求取引の登録、他社システムからの取引データの読み込みも
  同様です。

(5) 他社システムからの取引データの取り込みについて
  他社システムからの取引データの取り込みでは、システムで自動計算した伝票単位
 の「消費税等」の合計額と取引データの「伝票消費税計」が一致する場合に読み込み
 が可能です。
  上記(1)に記載のとおり、内税固定商品の「消費税等」の変更に伴い、システムの
 自動計算結果と取引データの「伝票消費税計」が一致しない可能性があります。この
 場合、「伝票消費税計」を空欄とすることで取り込みが可能となります
 (システムの自動計算結果がセットされます)。
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